久しぶりにデータを取りました。
今回取ったのは約1000日分のデータで、ロウソク足の形に対しての翌日の値動きになります。
まずは表を見てください
定義
陽線陰線の種類を小中大特大と4つに分けました。それに上髭と下髭、十字線もあります。
定義ですが、直近20日間の実体足の絶対値平均:ABS((終値-始値)/始値)を算出しました。
例えば2019/1/4~2019/8までの平均は2.4%でした。算出された値を基準に1/2以下が小、1.5倍以下が中、4倍以下が大、それ以上が特大としています。
常に直近20日間を取り続けるので、日ごとに基準値がかわります。こうすることである程度のボラティリティの変化にも対応できるようにしています。
次に髭と十字線ですが、これはまず髭の定義を3%以上としています。ギャップアップ上髭の場合は(高値-終値)/始値で計算しています。
そして実体ともう片側の髭がそれぞれ髭の1/2以下であることを条件にしています。
十字線は特殊で上髭下髭が1.5%以上あり、なおかつ実体が0.5%以下である時を十字線とし、陰陽の分別はしていません。
上画像の指マークが上髭下髭で★マークが十字線になります。
!マークのロウソク足は下髭に見えないこともないですが、髭の長さが3%以下なので除外となりました。エクセルで集計してるので実際にどう見えるかとは若干ずれがあるかと思います。
次に表の見方です。
太字のタイトルはなんの集計をしているかが書いてあります。上の図の場合は当日終値と前日終値を比較しています。
例えば、一番上の項目の場合、小陰線で終わる日の数は133回、そのうち、翌日の大引けにプラスになったのが58回、それぞれの日の損益%(当日終値-前日終値)/前日終値)の合計が-22.5%で812円のマイナス、1回当たりの平均は-0.2%で-6.1円の損失です。
考察1 全体の把握
上の図は最初にだした表と同じものです。上から大引けエントリー大引けイグジット(一泊)、寄り付きエントリー大引けイグジット(当日陰陽)、大引けエントリー翌日寄り付きイグジット(ギャップ値狙い)を集計しています。
集計した銘柄は4385メルカリで、期間は2019年2月8日から2023年1月26日まで、2455円が2709円となりました。
集計期間のチャートは上図になります。
最初の3つの表からわかることは、陰線をつけた日は反発しやすいということと、中陽線の翌日は期待値がありそうに見えます。
特大陽線の日はとくに顕著に売られるようです。
しかしギャップでみるとこの結果は違っていて、中陽線大陽線で期待値があります。上髭下髭関わらず髭をつけた時はかなり売られる傾向が強いようです。
考察2 5日線より上か下か
次の表は、先ほどの表から5日線を越えているものだけを引っ張ったものになります。
両方の図の特徴的なところだけを比較する図が下。
左側が全体集計で、右側が終値が5日線よりも上の時だけの集計です。
特大や髭などは分母が小さいので除外し、%だけの表示にしました。
終値の比較の場合、0.21%から0.22%と若干ながら伸びがあります。
面白いのは陰線の方で、5日線の上であれば0.08%から0.26%と反発割合が3倍以上になっています。
当日の陰陽もほぼ同じような結果ですね。
5日線より上で推移している。強いけど上にいってしまった。安くなった、買いたい!という人が多いのかもしれません。
ギャップに関しては前日陽線の場合は5日線より上の時の方がギャップが小さくなります。これは利確したい心理が働きやすいということでしょうか
逆に前日陰線の場合、元々はギャップダウンしやすいのですが、5日線より上の場合は大幅にギャップダウンの損失が小さくなっています。
寄り付きに関しては5日線より上でいる限りは売らないという方が多いようです。
次は5日線より下の時です。
これも見やすいように注目点だけを表示した比較図が下になります。
注目点はやはり陰線時。5日線を下回った時は顕著に下がる傾向にあります。それでも当日のローソク足の陰陽はかろうじてプラスなので、ギャップダウンが特に激しいようです。
逆に、5日線より下で陽線で引けたときはギャップアップが強くなっています。トレンドの変換を期待している人が多いのだと思います。
まとめ
スイングトレードの場合5日線より上の終値で買っておけばとりあえず期待値があります。
陰線引けの方が期待値は強い傾向がありますが、陰線引けの場合はギャップダウン率が高いので、この場合は当日の陽線に期待するほうが良いようです。
5日線より下の場合は基本的に手出ししなくてよいと思いますが、中陽線の時はそこそこ期待値があります。他の平均線や地合い・底打ち感など裁量部分で取引するのが良さそうです。
スイング:5日線より上で陽線引けの時は持ち越し有利。陰線引けの時は翌日寄り買い有利
5日線より下の場合はやや大きめの中陽線がでた時に裁量で有利な場合がある。(25日線を割らない程度の押しだと思われます)
デイトレとなると当日の陰陽が大事になります。
特に有利なのは5日線より上にいて、前日に中陰線以上で引けている時。反発が期待できます。
5日線より下の場合、大きなギャップダウンが予想されます。これに反して当日の陰陽では期待値がありますので、結構下がったら逆張りが有利だと推測されます。
デイトレ:5日線より上の場合、中陰線以上で有利。(5日線から乖離しすぎていなくて、5日線に切迫した時のような気がします)
5日線より下の場合、ギャップダウンの時は有利。(おそらくレンジの時や25日線を割っていない時と思われます)
※あくまでも統計上の数値で、時間軸も1000日でメルカリに限定したものになります。
他にもトレンドが何日連続で続いているかなども重要な要素なのであくまでも参考程度とお考え下さい。
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