ギャンブルの定義というのは人によって曖昧ですが、わたしは広義の意味ではお金が増えたり減ったりする賭け事全般をギャンブルだと認識しています。
そしてそのギャンブルの中でも、狭義の意味では一か八か、運任せに張るのもギャンブルと言ったりします。
今回はその狭義の意味でのギャンブルについて書いてみたいと思います。
パチンコ・パチスロは長期スパンでは勝てないと思っている人も多くいますし、実際に9割以上の人が負けていますが、そんな中でも勝ち続けているプロが存在します。
例えばパチンコの場合、台毎に確率と出玉から1000円あたりで何回転すれば理論上はプラスになるというライン=ボーダーラインというものがあります。これを越える台を打ち続ければ、多少の波はあるにせよ、長い目でみれば確率は収束していくので勝つことが可能です。
スロットも色々と立ち回り方がありますが、その中でも最も簡単で明日から誰でも始めることができるのがハイエナと呼ばれる立ち回りです。
スロットには天井といって、例えば1000回転すれば必ず当たりが発動する機能が搭載されている台がいくつもあります。(その他にも当たりやすいゾーンなど色々な狙い目があります)
これも同じで、X回転以上ハマっている台を当たりまで打ち続ければ、1回あたりY円の価値があり、これを積み重ねれば必ず勝つことができます。
そんなハマリ台、落ちてるわけないよと思うかもしれませんが、一日中パチンコ屋にいれば意外と見つけることができます。
パチンコ屋にいるのはほとんどがアマチュアのパチンコパチスロファンであって、プロは少数です。そりゃそうです。全員プロだったらパチンコ屋は商売が成り立ちません。
アマチュアが打つわけですから、例えば営業中にサボっていたサラリーマンが仕方なくやめた台だとか、お金がなくて続けられなくなったとか、知識がないけど打ちたくてハマって嫌になってやめたとか、様々な理由で美味しい台が生まれるのです。
わたし自身、パチプロ時代に確変中の台を見知らぬサラリーマンに譲ってもらったことがあるくらいです。ジャグラーでペカっている台(すでに当たりが確定している台)を拾ったこともあります。
そしてプロ達はそういった理論上はプラス収支になる台だけを打ち続けます。さらにプラスが期待できる台でも、例えば時給1500円以上なければ打たないというプロも多数います。
つまり、パチプロは「当たるかどうかわからない」、「イチかバチか」、「自分の運にかける勝負」、つまりはギャンブルをしないのです。
麻雀プロも同じです。アマチュアは綺麗な手や大物手を狙い、気持ちの良い手をアガることを目的に手作りをする方が多いです。しかしプロは大物手や綺麗な手には興味がありません。だれよりも最速でアガることに注力し、その局をアガることよりも最終的に自分がトップであること(あるいは現在順位よりも少しでも上)を目指して打ちます。常に得だと思うことをやりつづけて、最終的にポイントが増えることを目的として生きており、大物手を上がることなんかに興味がないのです。
(※ココで言う麻雀プロとは競技麻雀プロのことではなく、本格的に麻雀に取り組んでいる人のことです。アマチュアというのは麻雀を覚えたてで年に数回程度友人と囲むくらいの嗜みの人のことです)
デイトレーダーも同じことで、やはり自分が得だと思う時だけINすることを徹しているのがプロのトレーダーだと思います。もしアツくなってガチャトレになっていることがあったり、大きく貫かれて予定にないナンピンをすることがある間は、まだまだ本物のプロトレーダーとは言えないと思います。
プロギャンブラーというのはなにも大谷翔平選手のようにホームランを量産できる特別な能力な持ち主である必要はありません。
必ず上がる株を見つける能力を身に着けようとするのは超能者を目指すくらいナンセンスです。
得だと思ったら入る。外れたら素直に損切る。得だと思わなければ入らない。
当たり前のことを当たり前にできること。得だと思うことだけをやりつづけること。どんなギャンブルでもこの力が最も大事なのです。
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