ウクライナ危機。
ニュースではロシアが一方的に悪くて、ウクライナに対する同情で溢れかっていますが、わたしはなるべく冷静にみようと努めています。
色々な情報を調べた上で、自分なりにまとめてみました。すべての情報の裏を取ったわけではないので間違っていることもあるかもしれませんが、今回の戦争について思うことを書いてみたいと思います。
今回の紛争のきっかけは、ウクライナがNATOに入ろうとしたことが発端です。
ゼレンスキー大統領は民衆の支持を得て、圧倒的な得票数で大統領になりました。しかし素人政治ではうまく経済の立て直しができず困窮、また、国外のタックスヘイブンの秘密企業に資産を移動させていたことが発覚してしまい、支持率が19%まで落ちていました。
そんな中、支持率アップの最後の手段として「ウクライナ国民よ、クリミアを取り戻せ!」と国民を煽りました。国内の政治に対する不満を外部にぶつけて支持率アップを目論んだ訳です。
隣国の大統領が支持率が低下してきた時に反日感情を煽るのと似ています。
ということでウクライナはロシア頼みの経済状況から脱却するために西側にすり寄るわけですが、ロシアを叩きたい西側諸国としては、ウクライナの謀反は嬉しい反面、今現在すぐにロシアと戦争をするような局面でもありません。ロシアとは経済的つながりもあるし、パワーバランスが取れている状況を崩す理由が特にありませんから。
ロシアとしては、隣国のウクライナが西側に組み入れられるのを放置するわけにはいきません。
日本は島国なのでこの感覚はわかりにくいですが、隣に敵国が誕生するわけですから、それを反対する感情は当然です。そもそもNATOは東西ドイツが統一した時にNATOを東方拡大しないと約束しています(文書として残っていないことを理由に過去5回にわたってNATOは拡大をしています)
また、ウクライナはロシアに多額の借金をしている状態でもあります。ウクライナは以前からその借金を反故にしようとしていましたので、NATOに加入すればなおのこと払わないでしょう。
そんな約束の反故をしてきたNATOやウクライナに対して、ロシアとしてが指をくわえてみているわけがありません。放置すればアゼルバイジャンやグルジアといった国々がそんなことならウチもNATOに入りたいと言い出しかねません。
ロシアに向けるミサイルの数がこれ以上増えることを黙認したとなれば、プーチン政権も大きく傾くことは否めないでしょう。また、それが無関係の国であれば放置する手もあったかもしれませんが、ロシアに莫大な負債を抱えているウクライナの謀反を許すわけにはいきません。
西側としては、ウクライナを当て馬にした感は否めません。ウクライナにNATO入りという甘い誘惑をかけ、ロシアを煽っていたのは間違いないでしょう。ロシアもそれを最初は政治レベルでNATOとウクライナに対してけん制していましたが、ゼレンスキーが本気になってしまいました。ここでロシアと事を荒立てたくない西側は一転してNATOに加入できないとウクライナに通達。
結果としてロシアのウクライナ侵攻となるのですが、西側としてはこれは僥倖。ロシアを叩き潰す大義名分が到来しました。
血を流すのはウクライナにさせて、大々的に正義の旗を掲げてロシアに経済制裁をはじめます。
各国の為政者たちはここぞとばかりにロシアをガス抜きに、フランスは次の大統領選の地盤を固め、アメリカは自らが引き起こしたインフレをロシアのせいにし、日本はここぞとばかりに9条や非核三原則をなんとかしようと右傾化を促しています。
もちろん、ロシアが悪くないということを言いたいわけではないのです。先に殴ったのはロシアです。絶対的に悪いのはロシアですが、それぞれの思惑があっての戦争で、ロシアがいきなり武力侵攻したということではないのです。日本が真珠湾攻撃をした状況と少し似ている気がします。
ウクライナは不幸な被害者ではない、西側は正義の味方ではない、と少し遠目に見たときに思うのです。
争いにおいて「正義」とか「悪」、という思考は非常に危険だとも思います。
おそらく、プーチンは自身が悪だとは思っていません。日本人の感覚としては、尖閣諸島に上陸した中国人を排除した、というくらいの感情だと思います。
お互いが正義だと思って争いが起きてるのだと思います。お互いが正義だと思うからこそ、争いが起きてしまいます。
自分が正義だと思ってしまうと、引くことができません。これは国家間だけでなく、個人レベルでもそうだと思います。自分が間違ってないと思っていたら、そうそう引けません。
とはいえ、わたし自身はどのような形にしてもロシアに政変が起きてほしいと思っています。
ロシアはソ連解体で民主化しましたが、急な民主化は混乱を招きました。その結果として、国民は強い為政者を選択しました。そして民主主義とは言い難い専制政治、プーチンのような独裁政権が生まれてしまいました。
専制政治は、まともな人間が統治すれば、何も決められない面倒な民主主義よりもはるかに成功します。しかし、今回のように誤った人間が統治すれば、超えてはいけないラインを越えてしまうということがわかりました。
この点において、専制政治は民主主義に劣ると思います。なので、ロシアは早く本当の意味で民主化を目指すべきだと思います。その先には今よりも裕福になり、平和な未来があると思います。
Twitterに流れてくる戦闘機がとびかったり、子供が泣いている映像をみると、ロシアに対する怒りよりも、ただただ早くこの戦争が終わってほしいという気持ちでいっぱいになりました。
早く平和な世の中になることを切に願います。
前書きを書いていたらやたらと長くなりました。
今日の結果はカンタンに。
すごくうまくいっていて、一時期30000以上勝っていたのですが、最後にGRCSのガラを食らってしまいました。ガラを食らったのは仕方がないのですが、もう少し早く切ることもできたので、その点が失敗かなと思います。ほかはだいたいよくできました。
本日 +19747(先物 -3084)
今月 -33920
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