前回の展望は割と思ったような展開になってくれました。予想と違い実際はわずかに外国人は売り越しだったと思いますが、先週はしっかりと上げてくれて27800-27100のレジスタンスラインを抜けてくれました。
SQ週でしたが、さして荒れることなく日経は上げていきましたが、ECB(欧州)の予想外の利上げでケチがつきはじめました。
その後に控えていた米国のCPI発表、そして来週14日15日のFOMCが待ち受けていますので、相場は一時リスクオフとなり、日経225先物は今週上げた分をすべて戻してしまいました。
この1か月の上げは一時的な戻りだったのか、それとも上昇トレンドの一時的な押しなのかをわたしなりに考えてみたいと思います。
部門別売買状況
6月2週がどうなっているかはわかりませんが、6月3日までの部門別売買状況は上記のような動きでした。
売買差額としては海外勢は微妙に売り、日本人は微妙に買いでほぼ横ばいでした。
しかしながら全体としては売買代金が大きく増えて、それにともない日経平均も大きく上がることになりました。
最近、先物の手口も追うようになったのですが、6月2週は15000枚ほど売り越していたABNアムロクリアが売り残5000枚ほどまで買いを入れるなど、欧米勢が大きく先物に買いを入れています。
先に書いたとおり、CPIやFOMCなど重めのイベントがあったので、週末10日はアメリカは1500枚ほど売り越しに転じましたが、欧州勢はいまだ強い買いを入れています。
欧州勢は4月の末頃から売りに転じ、6/7あたりまで売り長でした。さんざん踏まれ続けてようやく損切が済んだ現状で、ここから再度売りにいくというのは一般的な心理としては怖いのではないかと思います。
むしろ、早々に損切をして上がっていくのを指をくわえて眺めているだけだった元売り方が、ようやく押してくれたといって買いを入れてくるかもしれません。
わたしの考えとしては欧州勢は、消極的に買い有利な状況かなと思います。
アメリカはどうでしょうか。
米系機関は5月3週あたりから買い方が多くなっていきます。
それにともない先物も上昇していってますので、全体としては利益がでている人が多い状態です。
週末は大きく下げ27340で終わりましたが、米系が買いに転じた時は26800ぐらいでしたので、まだかろうじて勝っている人の方が多いかなという状況です。
下げた理由がECBの利上げや米国の指標やイベントなどで、日本株に対する失望ではなくディフェンシブな利確下げだと思いますので、こいらもやはり買い有利な状況ではないかと思います。
上図は日経225とNYダウの指数チャートになります。(黄色が日経で青がダウ)
ダウに比べるとまだまだ日経は買われています。これがデッドクロスしてしまうと米株と比べて日本株の魅力がないということなので危険信号ですが、現状ではまだプラス域です。
以上のことから26800あたりをサポートラインと考えて、これを越えている限りは買い有利と考えてやや強気なトレードスタイル、26800を割ると再び下降トレンドの危険性ありとしてスイング玉は決済してディフェンシブなトレードをしていきたいと思います。
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