部門別売買状況からみる来週以降の日本市場の考察

FOMC後のニューヨーク市場は大荒れでした。

アメリカと比べるとマシでしたが、グロースは悪く、日本市場も中々どうして食えない日々が続いてました。

5/10にダウが長い下髭をつけたからかどうかはわかりませんが、翌日の日本市場はプライム・グロースともに大幅に上昇。ストップ高が30銘柄というお祭り相場となりました。


問題はここから上昇の波に変わっていくのかどうか。

日本の月曜日はおそらく上昇だと思いますが、その晩のアメリカが鍵となるかと思います。

ここでコケてしまうと、なんだ、ただの下げ局面の調整戻りだったのかと認識されてしまい、本格的に下げ相場に入ってしまうことになりそうです。

ここは最低でも小陰線。できれば陽線をつけて引けたいところであります。


外国人の動向としては、JPXが公表している部門別売買状況をみるとよくわかります。

5/6までの数字がわかりますのでグラフにまとめてみました。

上図は プライム市場の部門別の売買代金の差額になります。左軸の単位は億円で、右軸は日経平均の指数軸です。

下図は部門別の売買代金になります。

部門別売買状況は週間データなので、休みがあると動きが大きくなりますので営業日数で割っています。

どちらもピンクの折れ線グラフが日経平均になります。

下の図をみるとわかりますが、日本人投資家よりも海外投資家の方が日本株をたくさん売買しています。

また、上図の売買差額をみるとわかることは、日本人投資家と海外投資家は真逆の動きをしています。

外国人は買い越していて、日本人は売り越しています。

外国人の方が売買代金が大きいので、外国人の買い越しは強い味方ですが、少しずつ買い越し額が減ってきているのが気になります。

売買差額が逆転すると、再び下げ相場に突入すると思われます。日経平均が27200を超えると外国人はプラテンします。来週以降は外国人の利確売りを気を付けた方が良いかもしれません。

グロース市場も見方は同様です。


プライムに比べるとグロース市場は右肩下がりです。

売買差額はプライムと同様に外国人と日本人は逆の動きをしていますが、グロースの場合は外国人が売り越していて、日本人は買い越しているという点が違います。

グロース全体としては日本人の方が売買代金は上ですが、それも右肩下がりなので、売買代金が増えていかないことにはまだまだグロースは厳しいかもしれません。

ただ、日本人の売買代金がもっと増えてくると売買差額で買いが強くなると思われます。

そうなると売っている外国人のショートカバーも入って大きく上げていく可能性もありますので、このあたりが底とみて、仕込んでみるのも面白いかもしれません。


(部門別売買状況が週間データである都合上、指数のグラフは週足終値ベースで作っています)

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